バガヴァッドギーターって 何? |


これは単なる物語ではありません。耳を傾けているうちに、宇宙と人間の仕組みが解き明かされる仕掛けになっているのですから。物語のちょうど真ん中に、バガヴァットギーターと呼ばれる、ヨーガとそのゴールの教えの章が仕掛けられたのですから。

時代を経て、バガヴァッドギーターをはじめとする、ヴェーダーンタの宇宙観が、人々に見えなくなる時代がやってきました。ただの本として、独学で研究する、たくさんの学者や宗教家たちが、自分たちのアイデアを、バガヴァッドギーターに付け加えて語りはじめるのです。混乱の時代が訪れたのです。彼等は、バガヴァッドギーターが何を言わんとするかを聞かずに、バガヴァッドギーターに自分たちのアイデアを語らせます。まるで、バガヴァッドギーターがそう言っているように。
聖者シャンカラが生まれたのがそういった時代でした。彼は、巡礼の旅を続けて、各地の学派を根気よく訪れて伝統的な教えを説き、混乱を取り除いてゆきました。彼の教えなおした解説が、「バガヴァッドギーター シャンカラ バーシャ」と呼ばれる解説書として残り、今も、聖典の重要な地位を保っています。 ↓ 下に続く

そのシャンカラの解説書に教えられている、一言、一言を、スワミ ダヤーナンダが解き明かした3年間の講話があります。その講話が録音され、それが編纂され、1997年、ギーター・ホーム・スタディの本が完成しました。伝統の教えから外れずに、バガヴァッドギーターを学びたい人々にとっての宝物です。この本も、独学のための本ではなく、伝統的な教えを理解している先生のもとで、この本を使って学びます。また、先生のガイドのもとで、グループで、ディスカッションを楽しむ、スタディグループが、インドをはじめとして、世界各地にあって、この本を使ったプログラムを開催しています。
今の時代も、バガヴァッドギーターの翻訳や解説書がたくさん世界にあふれています。その中で、伝統的な教えをしっかりとフォローする、バガヴァッドギーター ホームスタディを使って、パラヴィッデャー ケンドラムでは、教室でのクラスのほか、スカイプのクラス、また、スタディグループのプログラムを開催しています。バガヴァッドギーターや、聖典の勉強が初めての方でも、わかりやすい日本語で対訳していますので、楽しく、勉強しはじめられます。 ご相談ください。 (ホームページ左の 「その他クラスのお問合せフォーム」 から)
バガヴァットギーターの勉強は、たとえ、「昨年は、第13章を聞いたけど、今年の冬は第2章」といった、パッチワークになっても、やがて、1つのリアリティが、見えてきます。 どこからでも、始められます。こつこつ、ライフ・ワークとして、勉強し続けてゆく量と価値があります。
日本語訳付きのテキストは、現在、バガヴァットギーターの紹介を含む第一章、ヨーガの意味やゴールがとかれた第二章、そして、瞑想が教えられた第六章が準備できています。
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東京シヴァーナンダセンターでも、1階の受付で購入いただけます。
2010年、バガヴァッドギーター日本語訳の出版記念キャンプ in 広島
ギーター第2章8詩にたいするギーターホームスタディからの一文

ある人々は、ある情緒的な問題のために無感覚になっていて、その無感覚をなんとかして、生きていると感じるために、自分自身を悲しみに追い込みます。そうしてのみ、彼らは、自分が存在していると感じるのです。そうしてのみ、彼らにとってのリアリティがあるのです。芸術家は、まれに、この問題を抱えます。彼らは退屈し、自分は歓喜か痛みの中にあるべきだと考えます。彼らは、痛みが、音楽や他の芸術作品を創りだすと言います。
しかし、それを創るのは痛みではありません。痛みによって、分裂していない、あるがままの人が現れ、創作がなされるのです。
アルジュナは、分裂していない、あるがままの人となりました。彼の考えは、嵐の中で、静まりました。なんという静寂でしょう!嵐の中の、この静けさをまっていたかのように、クリシュナが、語り始めます。 教えを語りはじめます。」
ギータークラスのはじめの瞑想の唄。
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